皆様こんにちは!古河studioの天形です。
早いもので古河に住み始めて18年目に突入しました。人生の約半分を過ごしており、一番長く住んでいる町でもあります。
市内を車で走っていると、歴史を感じる煉瓦(レンガ)造りの建物が駅周辺を中心に多く残っております。経年変化した今でも独特の雰囲気を醸し出しており、あの雰囲気がお好きな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
煉瓦造りでは東京駅などが有名ですね。
現在では稼動こそしておりませんが、古河市の隣町である栃木県の野木町に、赤煉瓦を生産できる窯(通称:野木町煉瓦窯)があり、明治20年代から昭和40年代にかけて、大量の煉瓦を生産し、日本の建物の近代化に貢献していたようです。約120年が経った今でも、国の重要文化財でもあるため、その窯は原型のまま残されており、大人でも100円で見学が可能です。その時の名残が今でも市内に残されており、その歴史を知っている方は、解体時に処分はせず、あえて古い煉瓦を塀や門柱に再利用して残すようにしているようです。
旧下野煉化製造会社煉瓦窯(写真左)・煉瓦窯内部(同右)
当時から、施工の手間や日数、また費用も掛かったそうですが、その見た目や耐久性から人気があったようです。その後、地震の多い日本では耐震性の関係から徐々に衰退していきましたが、今でも外装材のメーカーさん等は、煉瓦に似せた外壁を扱っております。
また西洋などで築100年を超えるような建築物も煉瓦造りが多く、その耐久性には驚かされます。
市内の歴史ある小学校では校舎は改修工事が行われても、門や塀は煉瓦を残しておりました。
皆様が住宅を考える際には、外壁の材質やカラーをどうするか色々迷うと思います。その際には建てる地域の街並みや歴史を少し調べてみると、決める際のヒントが見つかるかもしれません。