皆さまこんにちは、つくばスタジオの坂東です。
まず初めに、今回の台風19号の被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。
そして、復興に尽力されている皆様には安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。
今回の台風で私が感じたことは、今までの経験はあまりあてにならない、そして今後、自然災害は増えていくのだろうという事です。
近年、台風が大型化しており、まず間違いなく来年も台風が直撃する可能性が高いでしょう。
先日の気象庁の発表によると近年台風の大型化や数の多さには地球温暖化が関係しているという事でした。
台風のエネルギー源は海から放出される水蒸気によるものですが、温暖化によって海面の水温が上がり水蒸気が多く放出され、台風にパワーを与える原因となってしまうという事です。
なんと21世紀末には台風の発生数が1.7倍になると予測しています。
地球温暖化については他人ごとではなく、地球の将来に向けて本当にしっかりと考えていかないといけないと思いました。
そんな中、先日、地球温暖化の改善につながる誇らしいニュースもありました。
2019年のノーベル化学賞が日本の化学メーカー旭化成の吉野 彰さんに送られることが発表されました。
受賞の理由はリチウムイオン電池の開発です。
すでにリチウムイオン電池はスマートフォンや電気自動車、住宅の蓄電池、デジカメやノートパソコンなど
既に吉野さんのチームの発明によって便利な製品に囲まれています。
この電池が今、地球が直面している温暖化と立ち向かう大きな可能性を秘めていると話題になっています。
昔から小さくて軽い、そして大きな力の出せる夢の電池を作るため金属の中で最も軽いリチウムは早くから注目されていました。
しかし、リチウムには発火の危険性があり、市場にでるのはなかなか難しいと考えられていたようです。
その危険性を吉野さんのチームはリチウムそのものは使わない安全な組み合わせを発見することにより、
最終的に1985年軽くて大きな力を出せる現在のリチウムイオン電池の原型を完成させたのです。
今後の研究で電気を今より多く充電できる電池の開発が進めば、天気の影響を受けやすい
太陽光や風力発電やまだまだ長い距離を走れない電気自動車が広がる可能性があります。
そうなれば、この電池によってエネルギー問題はもとより、将来の温暖化の問題まで良い方向に向かうのではと期待されています。
この地球を救うかもしれない電池を同じ日本人が発明したことを、とてもうれしく思います。
今回を期に、私も家づくりにかかわる人間として少しでも、地球温暖化の改善に少しでも貢献できることは無いか考えてみたいと思います。