皆様こんにちは。つくばスタジオの田崎です。

最近、沖縄の貴重な文化財である首里城が焼失してしまいましたね。

沖縄に行かれたことがある方は、必ずと訪れると言っても良いような

沖縄のシンボルがなくなってしまったのは、非常に残念なニュースでした。

 

ここまで火災が早く進行した理由の一つとして、『漆』が使われていた事が

あげられています。『漆』はよく燃え、有害物質を出さずにキレイに燃えるそうです。

そんな『漆』使う理由は、首里城の壁面を彩る鮮やかな朱色を表現する為、

そして木材を雨風や紫外線から守り、腐食や割れなどを防ぐ為に用いられます。

琉球王朝の文化を表現したとても鮮やかな装飾です。

 

また、この装飾は日光東照宮の修復にも使われており、

東照宮の華やかな装飾も表現しています。

 

 

 

そもそも『漆』とは何なのか。

漆の木という、ウルシ科の落葉高木から採れる樹液です。

漆の樹液は、この木の幹を半年間かけて少しずつ傷つけて採ります。

傷をつけられたことによって、それを治すために樹液が分泌される為だそうです。

人間もケガをすると血が出ますが、やがて固まりかさぶたになって、傷が治ります。

漆の木も、傷を治すために「漆」という液を体内で作ります。

それをとる為に、漆の木を長い時間かけキズをつけ続けるそうです。

この工程を知ると、『漆』は木の生命力を元にした

貴重な材料ということが良くわかりますね。

 

『漆』には、美しさ以外に強度の面でも非常に優れています。

日常生活で身近なものでもある漆器は『漆』を塗った食器です。

漆器は『漆』を塗って一年もたつと、滅多な事ではキズが付かなくなり、

塩分、アルコール、酸、アルカリなど、どんな溶剤にも溶けるということはなく、

もう二度と液体には戻ることはないそうです。

ダイヤモンドさえも溶かす液体をこの漆器に入れてみても、

溶けることが無かったそうです。

 

 

 

 

首里城消失という悲しいニュースから、漆の素晴らしさを知る機会になりました。

皆様もぜひ再建を願いながら、漆器を使ってみてはいかがでしょうか?